大判プリンター・ラベルプリンターを廃棄するときに見落としやすいポイント
一般的な複合機とは異なる、業務専用プリンターの廃棄で気をつけたいこと
「複合機と同じノリ」で進めると詰まりやすい
オフィスの複合機(MFP)の廃棄は段取りが定型化していますが、大判プリンター(プロッター)やラベルプリンターは、サイズ・重量・消耗品の性質・データの種類がいずれも異なります。
そのため、複合機の感覚で進めようとすると、
- 搬出時にエレベーターに乗らない
- インクパックが残っていて運搬できない
- 印刷ジョブの履歴が思いのほか機微情報だった
- 産業廃棄物扱いになるパーツが混ざっていた
といった想定外が起きがちです。事前に押さえておきたいポイントを順番に整理します。
大判プリンターで気をつけたいこと
内蔵HDD・SSD
業務用の大判プリンターには、ジョブスプール用の内蔵HDD・SSDが搭載されているモデルが多くあります。
ここに残っているのは、
- 設計図面(CAD出力)
- 建築・土木の図面
- 広告・サイネージ用の高解像度デザインデータ
- 顧客に納品した印刷物のデータ
など、社外秘・取引先機密の塊であるケースが少なくありません。複合機と同等以上のデータ消去手順を取るべき機器、という認識が大切です。
インク残量とインクパック
大判プリンター(特に水性顔料・ラテックス・UV機)は、大容量のインクパックやインクタンクを装填したままにしているケースが多く、そのまま運ぶと漏洩・配送業者の運搬拒否につながります。
- 使い切れる場合は使い切る
- 残ったインクパックは産業廃棄物として個別に処理
- 廃インクタンク・廃液パッドも忘れずに分別
設置スペースと搬出経路
大判プリンターは奥行き・幅ともに大型で、狭い廊下・段差・小型エレベーターではそのまま搬出できないことがあります。撤去前に、
- 設置場所の出入口の幅
- 経路の段差・曲がり角
- エレベーターの内寸と最大積載量
- 養生範囲
を採寸・確認しておくと、当日の作業がスムーズです。
ロール紙・台座・スタンド
ロール紙ホルダーやキャスター付きスタンドが別パーツ構成になっているモデルでは、本体・台座・付属品をまとめて引き取れるかを業者にあらかじめ伝えておくと話が早くなります。
ラベルプリンターで気をつけたいこと
印字データに残る個人情報
物流・配送・通販で使われるラベルプリンターは、
- 配送先の氏名・住所・電話番号
- 注文番号・配送伝票番号
- 仕入先・取引先コード
など、個人情報・取引情報をそのまま印字する装置です。本体メモリやスプールに直近のジョブが残っているケースがあるため、初期化または工場出荷状態への戻しを行ってから引き渡したいところです。
感熱紙・熱転写リボン
ラベルプリンターには大きく2方式あり、廃棄時の扱いが少し違います。
- 感熱方式:感熱ロールが残っている場合は、紙ごみではなく業務用ロール紙としてまとめて処理
- 熱転写方式:使用済みリボンに印字内容がそのまま残るため、機密性が高いケースは個別に処理(シュレッダー破砕・溶解処理など)
特に熱転写リボンは、見落とされやすいうえに情報漏洩経路として無視できないポイントです。
サーマルヘッドと小型モーター
サーマルヘッド・ステッピングモーター・基板を含むため、家庭ごみではなく産業廃棄物として処理されます。卓上型でも、原則として法人廃棄ルートに乗せます。
廃棄業者を選ぶときのチェックリスト
| 項目 | 確認したいこと |
|---|---|
| 内蔵HDD/SSD消去 | プロッターの内部ストレージ消去・証明書発行 |
| 大型搬出 | 階段・狭小経路・養生の対応可否 |
| インクパック | 廃インク・廃液パッドの産廃ルート |
| 熱転写リボン | 機密性のあるリボンの破砕・溶解処理 |
| 設置撤去 | スタンド・台座・付属品の一括引き取り |
| 買取査定 | 状態のよい大判機の二次流通査定 |
よくあるご質問
Q. 動作しなくなった大判プリンターでも引き取ってもらえますか? A. 故障機・通電不可の機器でも廃棄処分として引き取り可能です。状態によっては部品取りで評価が出る場合もあります。
Q. インクが大量に残っている状態で持ち込んでよいですか? A. 漏洩防止の観点から、インクパックや廃インクタンクは事前に取り外して別梱包しておくのが安全です。難しい場合はご相談ください。
Q. ラベルプリンターのリボンの処分も依頼できますか? A. 使用済み熱転写リボンの機密廃棄まで含めて対応可能です。印字内容が読み取れる状態のリボンは、別途破砕処理ルートに回します。
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